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◆髑髏城の七人

1/19(土)にけむと観に行ってきました、ゲキシネ『髑髏城の七人』2011版"ワカドクロ"

本当は舞台を見に行きたかったけど、やっぱりチケットはとれなくて。新感線の舞台をちゃんと観たのってコネで取ってもらった薔薇サムだけだな、、ゲキシネの撮影編集クオリティも年々上がってる感じがするのでありがたいものです(高いけど……!)



感想。

全体的には、97無印、2004アカ・アオに比べお笑い、エンタメ性が少なく、ミュージカル要素も無く、全編とおしてシリアスだった。"ワカドクロ"と呼ばれるキャストの若さを生かしきれてなかったのではないかなあ。。格好良かったけど。あと遊女の皆殺しシーンとか、アオよりさらに生々しく残虐だったね……あそこまでする必要があったのか。



[天魔王と蘭兵衛]

鳥肌立ちまくったのは……森山未來。怪演、怪演……!出だしの顔芸、白目向いて高笑いもインパクトあったけど、後半の幕開けですべて持って行きましたね。もの凄く表情豊かで、人をおちょくった感じ、残忍にドスをきかすかんじ、ゲスっぽい感じ、……と万華鏡のように切り替わる。これまでの天魔王のなかで一番のインパクトと不気味さ、人間らしさ。捨之介と天魔王が"信長そっくりさん"設定じゃない今回(完全別キャスト)なので出来たキャラ作りなのかもしれないけど。古田や染ちゃんの天魔王は文字通り亡霊って感じが強くて、あとは捨之介の深みと広い器に対して卑怯さが際立つキャラづくりだった。森山の天魔王は、卑怯は卑怯なんだけど、本当、不気味さ恐ろしさと、強い力と、何処か欠けてしまった人間の悲哀みたいなものが滲み出てて、魅力的でした。殺陣も、早乙女くん辺りには及ばないもののスピードと優雅さがあって美しいと感じた。敦盛を口ずさみながら、鉄扇を閃かせて刺客をばっさばっさ斬りすてるシーン良かった(アオの染ちゃんも優雅で良かったけど、森山の迫力と傾(かぶ)きっぷり絶妙)



早乙女太一君はやっぱり絵になる。着物さばいて仕込み笛操っての殺陣、美しかった。蘭兵衛に早乙女君というのは鉄板すぎるかなと思ってたんだけど、良い意味で鉄板だった。本人は迷い揺れながら演じていたそうですが。無印の粟根まこと蘭兵衛の脹脛のえろさ、アオドクロの池内博之君の(ダイコンだけど)初々しく切ない蘭兵衛も好きなんだけど、小説版に一番近く感じたのが今回の早乙女蘭兵衛でした。「野心に生きるには遅すぎる、女に生きるにはうぶすぎる、夢に生きるには切なすぎる、過ぎたる我が身の亡八家業、粋じゃねえよなあ……」このセリフ、聞き覚えがあるから小説版からかと思っていたんだけど、違うね……?舞台上演時にどこかで見たのかも。



金ぴか洋装に深紅のマントの天魔王と、白い衣装の蘭兵衛が刃を交えつつ、天魔王の舌鋒が蘭兵衛の過去をえぐり出してゆく「口説きのシーン」はもう見ていて涙が出そうだった。ずっと鳥肌立ちっぱなしだった。うまく表現できないけど、……殺陣、衣装、絢爛豪華さ、そしてお蘭ちゃんを激情と無念と愛惜を暴いてゆく"人"の男の絶妙な「口説き」……このシーン見る為だけにもう一度劇場へ足を運びたい。

あとお酒口移しシーンはありましたねホモぉ……



[その他]

あまり期待はしていなかった小栗旬の捨之介でしたが、一所懸命さは伝わってきたかな。。"懸命に演じてる"感と、捨之介というキャラのおおらかさ、ひょうひょうとした部分が全く噛み合ってなくて。ここは過去の古田新太や市川染五郎のキャラをなぞるのではなく、小栗らしいまったく違う捨之介を模索してみた方がよかったのでは。ふんどしチラしまくってたね、、仲里依紗の沙霧は沙霧らしかったと思うけど登場シーンが解りづらかった。

高田聖子の贋鉄斎は、"亡き贋鉄斎の妻"であり"女性"を強調することに何か意味があったのか……?「まだ私の方が美しい〜」をやりたいだけだとすれば、出落ち感。彼女の過去演じた地獄大夫も沙霧も好きだっただけに。まこっちゃんも普通にシリアス……。

小池栄子の地獄大夫、やっぱり"頑張ってる感"出ててもう少し婉然とした笑みとかNO.1の余裕欲しいなあとおもったけど、後半の戦うシーンなんか格好良かった。あとやっぱり美しい。。小説版をなぞるような、太夫から蘭兵衛への想いが汲み取れる演出〜最後の吹っ切れ方や兵庫との関係も好き。

勝地君の兵庫、芯の通ったヤンキー、愛嬌と強さとアホかわいさ、兄さとの息の合った鎌使い、よかった。



いのうえ歌舞伎。音楽もっとメタルって欲しかったなあ。あとやっぱ歌やダンスが無いの少し物足りない。捨之介と兵庫と組んでの殺陣の部分ちょっとデスメタルってたのは嬉しかった。舞踊指導が染ちゃんだったね。

主人公の小栗が完全に食われてしまっていたのと、シリアスすぎるとこ、ワカドクロの若さがいい方向に生かせていなかったんじゃないか?ってとこに残念感が残りますが、天魔王と蘭兵衛が素晴らしかったので、DVDが出たら買おうと思います…

次の髑髏は2018年か。もう古田新太は捨之介やらないのかな?今度はまたミュージカルとお笑い盛り込みつつシリアス部分がきわだつ方向性で見てみたいなあと思う。





◆二月の魔物

社会人になってから大体一年で一番の繁忙が年末〜三月だと最近気付いてきた。年末はなんだかんだ乗り切れるんだけど、年始からの突っ走りがピークになりつつまだ終わりの見えない二月が一番の魔物かな、と。体調も崩しがちだし。数年振り返っても、殆どオフィスに住んでるみたいな感じになってたり、同期とコンビニで恵方巻き買って日付変ると同時にデスクで食ったり、残業100h超えたり、声が出なくなったり、何かと逸話が多いのが二月……



今年は部署を異動してるので大丈夫かなあと少し期待してたけど見事にやられてます。危ういな、と思ったのでイベント参加も見送っていたのだけど、案の定仕事が積み上がってきて休暇も私事でつめつめになってきたところに、風邪。たかが風邪といえど粘膜が弱いのですぐに副鼻腔炎や気管支炎を起こして重篤化する。今年はこじらせたく無いなあと思って早めに抗生剤出してもらったりしてるけど顔と頭が痛過ぎてオチがち。

仕事も楽しい予定も沢山あるから、早く治したい………









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ヤ巳(yami)
オチたalfooから引っ越し。雑記。鬱日記、腐った叫び、ごはん日記、感想文、唄詠み、何でも。

マギはいまんとこサンデー本誌おっかけてます。YOKOSHIMAな方面では後輩先輩の掛け算が好物ですが王様と政務官とかノマとかもいける雑食。

あとキュンするのはドロへドロ、シュトヘル。本棚の凶器は京極堂と戦闘妖精雪風。心のバイブルはOZ(樹なつみ)、天翔けるバカ。GKはたっつみーとかドリさんあたり。百鬼夜行抄は癒し。厨二形成いわゆる青春は炎ミラと銀英伝、ハードボイルドはルパン(原作とTV1stシリーズ)、最近小説で泣いたのは梨木香歩(植物園の巣穴とかあのあたり)、お風呂の供はローマ人の物語(塩野七生)、良い夫婦はsamurai7、商業blはえすとえむくらい、ジョジョは岸部露伴と第5部。シルクロードスキーだが卒論はイベリアのイスラーム建築、移住したいのは台湾というちぐはぐ。音楽はリンキンパークからKOKIA、ピアソラ、ハウシュカまで節操無し。[20120601時点]
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